千代田区は11月1日、アキバ・スクエア(秋葉原UDX2階)で「生活環境条例施行5周年記念イベント」を開催する。
イベントは、さらなるマナーやモラルの啓発を目指し、開催するもの。当日は、施行5周年記念ジャンパーのバックプリント公募作品の発表やアルピニスト野口健さんによる講演、清水國明さんと眞鍋かをりさんによるトークショーなどを予定。開催時間は13時30分からで、定員は300人。
2002年10月、安全で快適な都市環境づくりを目指すべく「路上喫煙」を罰則付きで禁止する条例として全国で初めて施行された「生活環境条例」。条例施行翌月の2002年11月から2007年9月末日までに合計38,396件の過料処分を科した。
秋葉原は再開発が進み、新規の大型ビルや大型量販店の開店、鉄道網の整備などにより来街者が増加し、中でも2005年秋頃から路上喫煙やゴミのポイ捨てが目立ち始めたことから、複数の対策班による路上喫煙者の取り締まりや、夜間パトロールなどを重点的に実施した結果、過料処分件数が急増したという。
併せて秋葉原では中央通りにある街路樹の根元部分(ツリーサークル)4カ所で「ポイ捨て吸い殻」の定点観測を実施。条例施行直前の2002年9月29日に合計995本あった吸い殻が、条例施行直後に約5分の1に減少し、その後も減り続け、最近では条例施行前の100分の1以下である1桁台であることも珍しくなく、千代田区は同条例の施行が吸い殻の投げ捨て防止に成果があったとしている。