キリンビバレッジ(千代田区神田和泉町1)とエースコック(大阪府吹田市)は11月28日、合弁会社「キリン・エースコック(ベトナム)飲料」を設立することを明らかにした。
同社設立の経緯には、国内飲料・食品事業と並ぶ柱として海外飲料事業を掲げ、2007年中期経営計画で、次なる進出国の候補としてベトナムを調査・検討してきたキリンビバレッジグループと、1993年に設立したエースコックベトナムが、現在、同国内の即席めん市場シェア1位を獲得し、即席めん事業で培ったノウハウや販売力を活用し清涼飲料事業の展開を検討してきたエースコックが清涼飲料事業の展開についてビジョンが一致したことから設立の基本合意に至ったという。
今回設立される同会社では清涼飲料の製造およびマーケティングを行い、販売はエースコックベトナムに委託する。資本金は2,600万USドルで、出資比率はキリンビバレッジ=51パーセント、エースコック=39パーセント、エースコックベトナム=10パーセント。設立は来年5月を予定する。
今後は、キリンビバレッジ、エースコック、エースコックベトナムの3社で、事業の運営体制や新商品開発などの準備を行い、来年夏の販売開始を予定するほか、設立時は外部に製造を委託し2009年初頭に無菌充填ラインでの自社工場の操業を目指す。