2026年5月12日(東京)― 従来のプラスチック包装に代わる持続可能素材を開発するOkeanosは、アジア初の子会社を東京都に設立しました。主力技術である「Made from Stone(TM)」は、鉱物由来の包装素材であり、既存の製造ラインにそのまま導入可能であるとともに、最終製品における石油由来プラスチックの使用量を最大60%削減します。
東京都は、持続可能な都市変革を推進する取り組みの一環として、Okeanosを支援対象となる海外企業の一社に選定しました。同技術は、東京都の「GX外国企業市場参入支援事業」において、GXに資する技術として評価されています。
「Made from Stone(TM)」は、炭酸カルシウムを主成分とした独自素材技術です。炭酸カルシウムは、日本の製造業においても長年にわたりプラスチックの充填材として使用されてきましたが、Okeanosはこれを包装素材の主要構成要素として実用化しました。
これにより、最終製品における石油由来プラスチックの使用量を最大60%削減できます。また、従来のプラスチック素材と比較して密度が低いため、水を利用したリサイクル工程における選別性向上にも寄与します。
さらに、同技術は既存の製造ラインへ直接導入可能であり、新たな機械設備や製造工程の変更を必要としません。ブランドオーナーにとっては、環境への貢献を数値で示し、消費者にも分かりやすく伝えられる包装ソリューションとして機能します。
現在、世界14カ所の工場で商業生産が行われており、北米・欧州・中南米における加工・製造業者(コンバーター)やブランドオーナーに採用されています。用途は、軟包装フィルム、硬質容器、真空成形パッケージ、射出成形製品など多岐にわたります。
日本では、本技術はコンビニ向けレジ袋、EC配送用バッグ、食品包装フィルムなどの包装用途への展開を想定しており、これらの分野では、2022年施行のプラスチック資源循環促進法を背景に、プラスチック使用量削減を重視したソリューションの導入が加速しています。
「日本はこれまで、海外企業に対して慎重な市場として知られてきました。しかし、その状況は変わり始めています。現在、日本は積極的に市場を開放し、産業基盤の高度化を進めるとともに、海外企業との協業を推進しています。このタイミングで日本法人を設立することは、私たちにとって大きな意味を持つ決断です。日本が変革をリードしようとしているからこそ、私たちもその歩みに共に取り組みたいと考えています。」
- Mafalda Esteve, Japan Lead, Okeanos
Okeanosは、「Made from Stone(TM)」に関して、製造国や製造工程ごとに最適化された比較型ライフサイクルアセスメント(LCA)レポートを提供しています。これらのレポートは、従来使用されている製品との比較を基準として作成されています。また、消費者向けにはQRコードなどの透明性向上ツールも展開しています。多くの代替素材が新たな設備投資やサプライチェーンの変更を必要とする一方で、「Made from Stone(TM)」は既存の製造インフラへ直接導入可能です。すでに世界各地で商業生産および出荷が行われています。
「バージンプラスチックからの転換は、世界の包装製品の多くを生産するアジア太平洋地域において進んでいくと考えています。今回、東京に拠点を設立したことは、今後10年の素材イノベーションがこの地域で生まれていくという私たちの考えと、それを推進する製造業やブランド企業への長期的なコミットメントを示すものです。」
- Florencio Cuetara, CEO, Okeanos
日本法人は、Okeanosのアジア太平洋地域における正式な統括拠点として機能し、日本、韓国、中国、その他主要市場における既存顧客との関係を基盤に、コンバーター企業、ブランドオーナー、調達部門への支援を展開していきます。今後は、商業・規制の両面で対応した素材転換を実現するため、各パートナー企業と密接に連携していく予定です。
また、Okeanosは2026年を通じて、日本国内での生産体制構築の可能性についても検討を進めています。

Made from Stone(TM)を用いたTシャツバッグの製造工程
Made from Stone(TM) QRコードを活用した消費者エンゲージメントのコンセプト

Made from Stone(TM)を用いたTシャツバッグの製造工程
Okeanos Japan ロゴおよび Made from Stone(TM) ロゴ
Okeanos Japan合同会社