日本政府観光局(JNTO)は7月30日、訪日外国人旅行者を対象としたインタビュー調査報告書「JNTO 訪日外客訪問地調査2009」を発行する。
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同調査は、外国人旅行者の日本国内の訪問地や旅行形態など、「訪日外客数統計だけでは分からない情報」を把握するためJNTOが毎年行っているもの。2009年は訪日外国人旅行者1万5,355人にインタビューを行った。
内容は、「調査概要」「分析編」「統計資料編」の3つに分類。現在、「分析編」を一部サイトで公開している。それによると、回答者の約3人に2人が関東を訪れ、3人に1人が関西、5人に1人が中部、10人に1人が九州を訪れる傾向が2008年に続き2009年も継続。都道府県訪問率の上位も2008年と変動なく、東京都(回答者の58.8%が訪問)、大阪府(24.4%)、京都府(20.6%)、神奈川県(16.7%)、千葉県(12.7%)、愛知県(9.6%)、福岡県(8.6%)の順。
都市・観光地別の訪問率は、2008年同様、1位は新宿(34.8%)だが、中でも、中国からの旅行者に限ると1位は秋葉原(42.4%)。秋葉原は訪日客全体でも初めて20%台を記録(20.2%)したという。
訪日目的では、観光が53.0%(2008年)から48.8%(2009年)に減少。韓国人観光客などの大幅減が影響しているという。
このほか、同書では、観光客が訪日前に期待したこと・訪日後に満足したこと、特に満足した日本の食事ほか調査結果と統計資料を細かく掲載する。
価格は9,000円。国際観光サービスセンターと政府刊行物センターで販売する。