秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道(台東区)は6月3日、2014年度の営業実績を発表した。
通期営業9年目となる同年度の年間輸送人員は、1億1776万6000人。1日当たりの旅客輸送人員は、前年度から約2000人(0.5%)増の、約32万6000人(定期=21万4000人、定期外=11万2000人)。
同社によると「4月の消費税率引き上げに伴う反動があったものの、国内景気が回復基調であったことや沿線開発が進展したことなどによる」という。
合わせて発表した決算では、旅客輸送人員の増加を反映し、営業収益は404億6,100万円(前年度比1.4%増)。一方、営業費は経年による修繕費や電力単価上昇による動力費・水道光熱費が増加したが、固定資産除却費が大幅に減少したことにより348億5,300万円(同 0.6%減)。これにより、営業利益は56億800万円(前年度比15.7%増)、経常利益は42億6,600万円(同15%増)、当期純利益は34億9,700万円(同0.6%減)となった。
結果、開業前から生じている累積損失は97億1,600万円に減少した。