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大学生が秋葉原・地域課題解決企画-SNS使いゴミ拾い参加呼びかけ

画像=スタイルクラウディのみなさん

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 デジタルハリウッド大学セカンドキャンパス(千代田区外神田3)で2月6日、同校生徒による「千代田区・八王子市を対象とする地域課題解決企画」発表会が行われた。

秋葉原案内所が「祭りでAkiba Smile!」

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 同発表会は、経済産業省が2006年から提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」=「社会人基礎力」を身につけることを目的に、1年生らが講義、グループディスカッション、問題解決手法の体得を経て実際に地域に出て、フィールドワークをしながら行ってきたプロジェクトの発表会として行ったもの。

 今回は、その中から「特に優秀な」取り組みをしたと考えられる9チームを選抜。親子で楽しめる店舗を知らせるシンボルマークの制作を呼びかける「秋葉原をよりよい町にするために」(チームミケランジェロ)、フェイスブックとツイッターで秋葉原の地図のPDF配布や路上喫煙の禁止を呼びかける「秋葉原の抱えるマナー問題」(ScapeGoat)、秋葉原観光推進協会に協力し、外国人観光客の案内を行うサークル活動「観光客がわかりやすい秋葉原」(だいたいめがね)などの企画がラインアップした。

 全チームのプレゼンの後、秋葉原タウンマネジメント、NPO法人秋葉原観光推進協会・泉事務局長、同校教員などが協議し、最優秀賞が決定した。同賞を受賞したのは、スタイルクラウディ「秋葉原ゴミ拾い活動推進」。

 歩道のゴミ、タバコの吸殻が多い秋葉原の現状を受け、解決案として、秋葉原タウンマネジメントが行っている定期清掃活動「Akiba Smile」の周知と参加呼びかけを、学内オンラインシステムやミクシィ、ツイッター、フェイスブックなどのSNSを使って展開。1月15日には実際に清掃活動に参加し、調査を実施。結果、前回参加者14人(新規5人)に対し、今回28人(新規13人)と、参加人数が前回より増加。うち9人がSNSでの告知を見て参加していたほか、南海キャンディーズ・山里さんが同活動をツイッターでリツイートしたことから活動を知り、参加した人もいたという。

 最優秀賞授賞ポイントとして、審査員らは「同校ならではの専門領域を生かした点や、抱える問題と解決提案・実行が論理的にマッチングしていたこと、今後の実現性が伴っていたのを評価した」という。

 受賞について、同チームメンバーは「普段通い慣れている道もゴミが多く、清掃活動をしても翌日にはまたゴミが捨てられていたり…と問題の大きさを実感した。小さなゴミでも街のイメージダウンにつながってしまうため、ゴミ問題に対する意識を高めていきたい」と話す。「SNSの波及効果の大きさも感じた。これらのサービスを生かす方法を模索していきたい」とも。

 今後、同チームは秋葉原タウンマジメントが運営するサイト「Akiba-i」のSNSアカウントを作り、ゴミ拾い参加呼びかけなどの広報活動を展開していくという。

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