千代田区は4月14日、コミュニティーサイクル「ちよくる」4区乗り入れ実証実験を継続すると発表した。
「ちよくる」は従来、サイクルポートが持っていた通信機能やGPS機能、自転車の貸し出し・返却制御や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握などの遠隔制御機能を全て自転車本体に搭載することで、設置コストとスペースの削減を図る次世代コミュニティーサイクル。2014年10月から導入している。
現在、区内に自転車の貸し出し・返却拠点「サイクルポート」45カ所と自転車500台を設置。利用者は、ウェブサイトで会員登録した後、自転車本体の操作パネルにICカードや携帯電話・スマートフォンをかざすことで、どの拠点でも貸し出し・返却が可能。
千代田区は今年2月1日から、中央区、港区、江東区とのコミュニティーサイクル4区乗り入れ実証実験を実施。当初3カ月を予定していた実験期間を今後も継続し、実験で得た利用動向などの結果を分析・検証し、解決策を講じることで恒常的な広域相互利用への移行を目指す。
千代田区によると、実験を行った2月~3月の寒い時季は、自転車利用が少ない時季にもかかわらず、全ての区で利用者が増加。
千代田区では、1日あたりの平均利用回数が4区乗り入れ開始前(1月1日~31日)は464回だったのに対し、開始後(2月1日~3月31日)は651回(増加率140%)。JR秋葉原駅昭和通り口近くの秋葉原公園は、開始前(1月)の利用回数が999回だったのに対し、開始後(2月)は1182回(増加率118.3%)。全体の1割以上が区境を越えて利用しているという。
利用料金は30分150円ほか。