アキバ経済新聞2016年年間ヘッドラインニュースPV(ページビュー)ランキング1位になったのは、「JR東日本秋葉原ビル」の取り壊しを伝える記事だった。
JR秋葉原駅電気街口を出てすぐの「JR東日本秋葉原ビル」は、1階にコンビニエンスストアやファストフード店、カレー店などが出店していたことで、利用客から店舗の閉店と解体を名残惜しむ声が寄せられたほか、取り壊しにより駅前の景観が大きく変わること、同地の今後の動向に注目が集まった。
今年5月から来年4月にかけて解体工事が行われ、同ビル解体現場に掲出されている「お知らせ標識」によると、跡地はJR東日本関連のホテル・店舗が建つ予定だという。
ランキングは、今年1月1日から12月20日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 駅前の「JR東日本秋葉原ビル」、解体へ(5/13)
2. 秋葉原に「スイーツパラダイス」ケーキ店 定番を低価格で提供、ラーメンケーキも(7/12)
3. 秋葉原の24時間スーパー「ワイズマート」が閉店へ 出店から10年(7/29)
4. 秋葉原に牛カツ専門店「京都勝牛」2店舗目(8/4)
5. ヨドバシAkiba、「有隣堂」「タワレコ」など専門店フロアを一時閉店 改装で(1/18)
6. 秋葉原に屋上貸し切りバーベキュー場 調理器具・食材提供も(3/11)
7. ネット通販の「駿河屋」、秋葉原に実店舗 「聖地で存在感示したい」(4/8)
8. 秋葉原に飲み放題「角打ち」酒店 「とらのあな」創業者・吉田博高さんが出店(6/30)
9. 「ヨドバシAkiba」7階がリニューアル 「有隣堂」はカフェ併設(3/10)
10. 秋葉原高架下「B-1グランプリ食堂」、10月末で営業終了へ(9/30)
2位、5位、9位にランクインしたのは「ヨドバシAkiba」のリニューアルに関する記事。中でも2位は、ケーキをはじめとしたスイーツの食べ放題で知られる「スイーツパラダイス」のテークアウト専門ケーキショップ出店の記事。同業態2店舗目となる同店では、スタンダードなショートケーキなどを108円からの低価格で提供しているほか、ラーメンなどの見た目を忠実に再現したフェイクケーキ「駅前食堂」シリーズも取り扱う。さらに、「初音ミク -Project DIVA- X HD」「おそ松さん」ほかキャラクターとコラボしたケーキも販売し、集客に力を入れている。
4位・6位のほか上位20位以内には、肉に関する記事が入った。ステーキ、ローストビーフ、牛かつ、肉バル、焼き肉、熟成肉ほかバリエーションは多岐にわたり、昨今の秋葉原は肉系飲食店の激戦区となりつつある。
さらに、今年は7位のネット通販の「駿河屋」をはじめ、「あみあみ」「洋服の青山」「ワッペン屋ドットコム」「ファクトリーギア」とネットショップと連動した実店舗の出店が目立った。
新たな街の動きとしては、「VR元年」にふさわしく関連イベントの開催やドスパラをはじめとしたPCパーツショップが店内に体験スペースを設けるなど盛り上げに一役買っていることが挙げられる。