清水建設(中央区)が秋葉原エリア・昭和通り沿いで開発を進めてきたビル「秋葉原アイマークビル」(台東区)が4月1日、満室で稼働を始めた。
JR・東京メトロ秋葉原駅をはじめ6駅8路線が利用できる同オフィスビル。建物規模は地上12階、延べ床面積1万6014平方メートル。1フロア=311坪超の無柱空間を確保した。
オフィス機能面では、省エネルギーと室内環境の快適性を両立する放射空調システムを採用したほか、照明負荷を低減するライトシェルフ、窓ガラスとブラインドの間にたまる熱を吸い取るエアフローキャビティーなども導入。標準ビル比50%以上の省エネルギー効率を図る。
環境性能については、複数企業が入居するマルチテナントオフィスで首都圏初となる「ZEB Ready」の第三者認証を取得。建築物の国際的な環境性能評価システム「LEED」ゴールド認証も取得予定という(事前認証取得済)。
非常時の事業継続機能は、免震構造を採用。災害時の停電対策として、異なる変電所から電源を確保した2回線受電や72時間対応の非常用電源を確保した。高架水槽・緊急用排水槽の設置により3日分の飲料・トイレ用水を使える。各階に防災倉庫備蓄倉庫も備える。
工期は2016年8月~2018年3月。総工費は約200億円。