加賀電子(千代田区神田松永町)が1月7日、富士通エレクトロニクスを子会社化したと発表した。
加賀電子は「中期経営計画2018」(2015年11月4日公表)を策定し、「利益重視経営の確立」を最重要課題と位置付け、既存の大手顧客への電子デバイスの拡販、海外市場を中心としたEMSビジネス(電装基板の製造受託サービス)の拡大に取り組んでいる。
今回の株式取得は、この中期経営計画の一環として実施。第1段階として富士通セミコンダクター(横浜市港北区)から、電子デバイス製品の設計・開発と販売を手掛ける富士通エレクトロニクスの株式70%を取得し、1月1日から同社を連結子会社化した。
株式取得によって、加賀電子は売上高5,000億円級の企業グループを形成し、中期経営計画で目指す「我が国業界No.1企業」としての経営基盤を固めるほか、売上高兆円級の海外競合企業とも肩を並べて戦える「世界に通用する企業」の実現を目指す。
富士通エレクトロニクスは、株式譲渡後も「富士通エレクトロニクス株式会社」の商号を当面継続し、現在の商材を継続して取り扱う。
今後、富士通セミコンダクターが保有する株式30%は、2021年内をめどに段階的に加賀電子が取得していく予定という。