日経リサーチ(千代田区)が12月、商業施設の利用実態調査「商圏センサス」の首都圏版最新調査データを発表した。
商圏センサスは首都圏約1万4000人の居住者を対象とした、商業施設の利用状況や属性に関する調査結果のデータベース。調査は春と秋の年2回実施。利用率が高かった商業施設のランキングを作成し、「集客力ランキング」として公表している。
新型コロナウイルス感染拡大後の今年9月のランキング首位は「西武池袋本店」。2013(平成25)年春調査以降、今年の春調査まで15期連続で首位だった「伊勢丹 新宿店」は今回2位になり、順位が入れ替わった。
緊急事態宣言により各社休業を余儀なくされたが、「西武池袋本店」をはじめとするそごう・西武は比較的早い時期に営業範囲を拡大し、ニュースなどでも取り上げられた。練馬区など近隣からの来店も増えたほか、巣ごもり需要で食品・総菜目当ての利用客が増加したことなどを首位になった理由として挙げている。
中でも5位に「ヨドバシマルチメディアAkiba」(千代田区神田花岡町1)がランクイン。昨年9月調査の12位から大きく上昇した。テレワークや巣ごもり需要拡大による影響が見られたという。さらに、「ビックカメラ新宿西口店」が33位から17位に、「ヨドバシカメラ新宿西口本店」が30位から23位になるなど、家電量販店の順位上昇も目立ったという。