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凸版印刷と特例子会社、バリアフリー情報サイト開設 車いす利用者自身が調査・制作

画像左=車いす対応の「ルート検索」画面、右=車いす対応の「トイレ情報」

画像左=車いす対応の「ルート検索」画面、右=車いす対応の「トイレ情報」

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 凸版印刷(台東区)と、障がい者雇用促進を目的に設立した同社の特例子会社「東京都プリプレス・トッパン(以下TPT)」(板橋区)が8月25日、バリアフリー情報サイト「らくゆく」を開設した。

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 同サイトではTPT社員を中心とした車いす利用者自らが実際に現地に行って調査したマップ情報を掲載する。通常のルートとは異なる車いす利用者が移動しやすい目的地までのルート、ルート上の段差や傾斜などの路面情報や多目的トイレの位置情報、内部写真など事前調査結果で車いす利用者にニーズが高かった情報をきめ細かに提供する。サービス提供範囲は秋葉原と浅草の2エリアからスタートし、今後もエリアを追加していく方針という。

 同サイトには、車いす利用者特有のアクシデント発生時に「パンク修理できる近くの店を探す」「車いすで利用できるタクシーを呼ぶ」をはじめとしたトラブル対応用の緊急連絡ボタンも実装する。

 サイト内コンテンツ「RAKUYUKU STYLE」では、車いす利用者目線のライフスタイルや観光・イベント情報、外出時の着こなしなど幅広いカテゴリーの情報を発信する。利用無料。

 凸版印刷は「近年バリアフリーなまちづくりが全国で進められているが、実際には車いす利用者が外出すると、『車いすで通れる道が分からない』『車いすで利用できるトイレが見つからない』などの事態が発生し、それがストレスとなって外出意欲が低下してしまうという課題があった」と話す。「これまでも車いす利用者のための情報サイトは存在していたが、欲しい情報がそれぞれ違うサイトに存在し、必要なタイミングで必要な情報にアクセスするのに手間がかかってしまうという課題があった」とも。

 「このような状況下で凸版印刷とTPTは、より多くの車いす利用者が物理的・心理的なバリアーを感じることなく自由に外出し、積極的に社会に参加するための一助となるよう精度の高いバリアフリー情報とお役立ち機能を一つに集約させた『らくゆく』を開設した」としている。

 今後は外出気分を満喫できる「オンラインツアー」など自宅でも楽しめるコンテンツも追加していく予定という。

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