アキバ経済新聞の2021年年間PV（ページビュー）ランキング1位は、自社ビル旗艦店の開業を控えたJR秋葉原駅前「ホビー天国」の閉館を伝える記事だった。

　ランキングは、今年1月1日から12月16日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. JR秋葉原駅前「ボークスホビー天国」、閉館へ 自社ビル旗艦店開業控え（5/14）

2. 秋葉原に自転車専門店「ベストスポーツ」 折り畳み、ミニベロ、クロスバイク主に（5/26）

3. 秋葉原の「焼肉ライク」で「朝焼肉」始まる 緊急事態宣言受けて（1/20）

4. 秋葉原のヨドバシに猫カフェ「MOFF」 期間限定で（4/30）

5. 秋葉原に「0秒レモンサワー」の「仙台ホルモンときわ亭」 全卓サーバー設置（5/12）

6. セガ秋葉原にレトロゲーム専門フロア アーケード全盛期の熱量とゲームを体感（7/30）

7. 「SHOGUN BURGER」に「まどか☆マギカ」限定コラボバーガー（12/9）

8. つくばエクスプレス秋葉原駅に個室型ワークブース（3/3）

9. 秋葉原のパナソニック「LUMIX＆Let's note修理工房」が閉鎖 開設から10年（1/14）

10. 秋葉原に「ホルモン横丁」 ホルモン主役の4業態が連なる（11/9）

　1位となったJR秋葉原駅前「ボークスホビー天国」の閉館は新型コロナウイルスの余波で来街者が減り、閉店を余儀なくされる店舗が増える中でのニュース。同店を運営するボークスは昨年、秋葉原UDX近くの中央通り沿いに初の自社ビル旗艦店を完成し、1階～3階をプレオープンした。旗艦店のグランドオープンに合わせてJR秋葉原駅前のランドマークのひとつとして愛されていた「ホビー天国」の閉店を伝える記事が注目を集めた。

　2位の「新たな生活様式」の密を避ける移動手段として自転車のニーズが高まっているのを受けて出店した自転車専門店に関する記事、3位のコロナ禍で「朝活」や時差出勤が増えたことから朝時間帯での需要と早めのランチ・遅めの朝食で混雑を緩和させるために営業時間を早めてオープンする一人焼き肉店に関する記事、8位のつくばエクスプレス秋葉原駅に個室型ワークブース開設など、コロナ禍で変化する人々の需要やライフスタイルに合わせた新サービスも話題となった。

　そのほか、今年のランキング上位も飲食店の出店やアニメ作品とのコラボレーション企画に関する記事が占めた。10月に緊急事態宣言が解除され、約1カ月の「リバウンド防止措置期間」を経た後、少しずつ日常を取り戻す動きが広まってきている。来年は明るいニュースが続く年となるよう願ってやまない。