大日本印刷(新宿区)が4月1日、「バーチャル秋葉原」でバーチャルアーティスト「十五少女」のプロモーション「『十五少女』×バーチャル秋葉原 supported by 『子供都市構想』」を公開した。
大日本印刷が独自コンテンツとして展開していく仮想少女15人からなるバーチャルアーティスト「十五少女」。コンテンツの楽しみ方の多様化を受けて、漫画やアニメ、小説や音楽などのジャンルや表現形態の垣根を越えて聞くだけや読むだけではなく、音楽と物語とVR(仮想現実)なども含めた映像を融合させて「十五少女」の新たな楽しみ方を生み出していくという。
「子供都市構想」は「十五少女」の仮想世界を構築していくプロジェクトチームで、エイベックス・講談社・大日本印刷の3社を中心に編成される。「子供都市構想」では「十五少女」がエイベックス所属の音楽アーティストとして、昨年4月に楽曲「逃避行」でメジャーデビューした。
今回、キャラクターや世界観の「可聴化」をエイベックスが、「可視化」を大日本印刷が担当し、両社は国内外のアーティストを加えたチームで「十五少女」が暮らす現実世界と似た、もう一つの別世界であるパラレルワールド「子供都市」を構築していく。講談社は「可読化」を担当し、「十五少女」の物語を小説にして、講談社が運営する文芸ニュースサイト「tree」で無料公開する。
DNPはAKIBA観光協議会と推進する「バーチャル秋葉原」のオープンに合わせて「『十五少女』×バーチャル秋葉原 supported by 『子供都市構想』」を公開した。仮想世界の秋葉原万世橋エリアを「十五少女」のビジュアルでジャックし、ミュージックビデオの提供を始めた。
今後は4月16日までの毎晩20時に、音声ドラマの制作に向けて、ツイッター上で各キャラクターの声を担当する声優を発表する。小説の無料公開などの活動を通じてファンのリアクションや共感を獲得していくことでアニメ化を目指す。「十五少女」のオフィシャルウェブサイトでは、「子供都市構想」の「報告書」という体裁でアニメ化に向けたメッセージを公開する予定。