つくばエクスプレス(以下、TX)を運営する首都圏新都市鉄道(千代田区神田練塀町)が6月1日、2021年度の営業実績を発表した。
2021年度の1日当たりの旅客輸送人員は約30万6000人(前年度比2.8万人増、10.1%増)。年間輸送人員は1億1061万人(定期=7352万5000人、定期外=3708万5000人)。2020年度から若干の回復が見られたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言等の断続的な発出により、同感染症の影響が軽微だった2019年度と比較して22.7%減。大きく落ち込んだ。
営業収益は348億1,800万円(前年度比35億200万円増、11.2%増、2019年度比25.6%減)。一方、営業費は燃料調整費の上昇により動力費・水道光熱費が増加したが、減価償却費の減少により369億9,800万円(同1億6,900万円減、0.5%減)になった。
営業損失は21億7,900万円(前年度は58億5,100万円の損失)、経常損失は43億2,300万円(同79億100万円の損失)、当期純損失は43億3,100万円(同79億6,400万円の損失)を計上した。
利益剰余金残高は、当期純損失の計上と収益認識時期の変更に伴う期首残高減額修正により、2016年度以来の欠損(損失=5億9,800万円)となった。