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明和電機、秋葉原に「ミュージックマシーン店」 「ナンセンス楽器」一堂に

明和電機 土佐信道社長と「オタマトーン」。手には「ゴムベース」

明和電機 土佐信道社長と「オタマトーン」。手には「ゴムベース」

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 「明和電機ミュージックマシーン店」(千代田区外神田1、東京ラジオデパート2階)が秋葉原にオープンして1カ月がたった。

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 土佐信道さんプロデュースによる芸術ユニット「明和電機」。青い作業服を着用し作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど日本の高度経済成長を支えた中小企業のスタイルで、さまざまな「ナンセンス(超常識)マシン」を開発しているほか、ライブや展覧会なども展開している。秋葉原には2019(平成31)年3月、初の実店舗「明和電機 秋葉原店」と「ラジオスーパー」を開設した。

 新店舗「明和電機ミュージックマシーン店」では、明和電機が開発したさまざまな「ナンセンス楽器」を販売する。音符型電子楽器「オタマトーン」やすし型DJトイ「SUSHI BEAT」、100ボルトの電動楽器「ノック!シリーズ」などの楽器をラインアップ。ラジオデパート内での楽器の騒音問題を解消するため防音室も設けた。

 楽器店出店の経緯について土佐さんは「既存の2店舗は、明和電機とその周りのユニークな『ものつくり』について広く『面』で紹介する店だった。今度はぐっと焦点を絞って『点』にしたいと思った。その点が何か?と思った時に、楽器だった」と話す。

 「新型コロナの影響で秋葉原に来る人が減った一方で、ネットでのエンタメやコミュニケーション、商品の売買などが一気に加速した。明和電機もオタマトーンなどは巣ごもり需要でぐっと伸びたが、実店舗は売り上げが激減した。逆にいえば、わざわざリアルな店でなければ体験できないことがより必要だと考えたら楽器だった」とも。

 「本来音楽とは、『音を楽しむ』と書くように音が出ればなんでもいい。明和電機ミュージックマシーン店でナンセンスな楽器に触れて、固定観念や常識をぶっ壊してほしい、そして気に入ったら買って」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~18時。火曜定休。

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