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秋葉原の「グッドマン」と「リボレ」が再始動 ビルオーナーが支援の手

「クラブ グッドマン」(池部楽器店公式ツイッターから)

「クラブ グッドマン」(池部楽器店公式ツイッターから)

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 秋葉原の「クラブ グッドマン」「スタジオリボレ」(千代田区神田佐久間河岸)が10月17日、再始動する。

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 池部楽器店(神田佐久間河岸)が手掛けてきたリハーサルスタジオ「スタジオリボレ」とライブハウス「クラブ グッドマン」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で事業継続のめどが立たず、それぞれ6月と8月に閉店した。閉店を惜しむ声が多数寄せられ、同社スタッフらは「Birth Cry Project」と題して再開を模索し続けてきた。

 その中で、支援を買って出たのが両店が入るビルのオーナー・朝風染常共同ビル(神田佐久間河岸)星晃一社長。両店の運営会社を池部楽器店から朝風染常共同ビルに移行するほか、「スタジオリボレ」の名称を「スタジオ グッドマン アキバ」に変更。所在地、ライブハウスとスタジオのサービス内容は基本的に従来通りで再始動する。

 再始動について星社長は「閉店を惜しむ声や残したいと願うスタッフの皆さんの強い思いに触れた時、ここがたくさんの人たちから愛されていて残さなければならない場所だと思った。私にとって『グッドマン』と『リボレ』は自分が幼い頃からずっとそばにあった存在。当時、先代の社長が『ここにスタジオを作る』と言っていたことも覚えているくらいなじみ深い場所。人生の一部のようなこの場所がなくなることが想像できなかった。コロナ禍で暗いニュースが多い中、『グッドマンとリボレを守るために自分が原動力になるしかない。やれるのは僕しかいない』と思った」と話す。

 「当初は正直やれるかどうか分からなかったが、私の決断によってたくさんの人が喜び、救われるのであればという気持ちが強くあった。このかけがえのない場所で今後描いているのは、秋葉原という地の利を生かした『新しいカルチャーの発信地』になっていくこと。時代に柔軟に対応しつつ、バンドのライブだけではなく演劇、落語、eスポーツ大会、街ぐるみのイベントなど、いろいろなジャンルの人たちが集まる場所にしていきたい」とも。

 一方で、「新しい運営会社で再スタートするとはいえ、まだまだ資金が苦しい状況であることに変わりない」(池部楽器店)といい、CAMPFIREでクラウドファンディングを実施。支援者を募る。

 「クラブ グッドマン」と「スタジオリボレ(新名称=スタジオ グッドマン アキバ)」の営業開始は10月17日15時。

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