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秋葉原の老舗洋食店「キッチンジロー」、営業終える

「キッチンジロー外神田店」外観(2020年9月撮影)

「キッチンジロー外神田店」外観(2020年9月撮影)

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 「キッチンジロー外神田店」(千代田区外神田3)が9月30日、閉店した。

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 「キッチンジロー」は1964(昭和39)年3月、神田神保町に1号店をオープン。ハンバーグやカレーライス、帆立ミルクコロッケなど洋食を提供してきた。2010(平成22)年3月、ファミリー層をターゲットにした「洋食屋キッチンジロー」ブランド1号店を「アトレヴィ巣鴨」に、同9月には総菜・弁当販売専門店を丸ビルに出店するなど新業態への意欲も見せてきた。

 2018(平成30)年2月、九州を中心にレストランチェーンを展開するジョイフル(大分県)がキッチンジローを買収し子会社化。同10月、「キッチンジロー新虎ノ門店」を皮切りに、昼は洋食レストラン・夜はバルの「キッチンジロー&ほろよいジロー」に業態変更し、リブランディングを進めてきた。

 2020年3月以降、新型コロナウイスルの影響により、外食の利用需要が大きく減少。ジョイフルの業績が急激に悪化し、財務基盤の強化を図るため店舗ごとの状況に応じた営業時間の見直しや、収益改善が見込めない店舗の退店を柱とする経営合理化を図っている。

 その中、「キッチンジロー」は新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた「非常事態宣言」を受けて4月7日から休業の後、5月7日に営業時間を短縮し再開。8月1日からは従来とほぼ同じ11時~20時の営業に戻して売り上げの回復に取り組んでいたが9月3日、外神田店を含む「キッチンジロー」15店舗中13店舗の閉店を発表。「キッチンジロー外神田店」も9月30日、営業を終えた。

 長きにわたり秋葉原の人々の胃袋を満たしてきた「キッチンジロー外神田店」の閉店について、ファンからは感謝の声や閉店を惜しむ声が上がっている。

 「キッチンジロー」は今後、「九段下店」「中之島フェスティバルプラザ店」2店舗のみとなる。

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