同人誌などを販売する「とらのあな秋葉原店A」(千代田区外神田4)が8月31日、閉店した。
1994(平成6)年6月、創業者の吉田博高さんが秋葉原の雑居ビルに「とらのあな1号店」を出店したのが始まり。1996(平成8)年に法人化し、2000年以降は全国に店舗を拡大してきた。
秋葉原では、移転や複数展開していた店舗の統合を経て2009(平成21)年、「秋葉原店A」「秋葉原店B」の2館体制に。2013(平成25)年11月には、中央通り沿いの角田ビルに「秋葉原店C」をオープンした。2021年4月には、ビルの建て替えによる契約期間満了で「秋葉原店C」を、テナントの契約期間満了のため「秋葉原店B」を、それぞれ閉店。残る「秋葉原店A」のみが営業していた。
秋葉原店Aの閉店は、新型コロナウイルスに端を発する新しい生活様式と購買行動の劇的な変化への対応と事業構造転換で直営店舗事業の縮小と通販・ウェブサービスへの投資転換を推進する一環という。オンライン事業への戦略的集中推進では、さらに直営店舗を縮小し、2023年度中をめどに店舗を旗艦店に集約する。秋葉原店Aのほか、新宿店、千葉店、なんば店A、梅田店も同日、営業を終えた。
今後について秋葉原では、イラスト展を開催できるギャラリー型など新たな店舗の在り方を模索し再出店を目指す。