ベルサール秋葉原(千代田区外神田3)で4月25日、2011年度自動車アセスメント結果発表会が行われた。
自動車アセスメントは、市販されている自動車の衝突試験などを行って安全性能の評価結果を公表し、ユーザーの安全性の高い自動車選びに寄与するほか、自動車メーカーに対して安全な自動車の開発を促すもの。国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施している。
昨年度まで乗員保護に焦点を当てた衝突安全性能の評価を実施してきたが、死亡事故の中で歩行中の死者数が最も多い実態を踏まえて既存の評価方法を見直し。2011年度から乗員保護と歩行者保護を含めた自動車の総合的な安全性能評価を行う「新・安全性能総合評価」を導入した。
併せて、電気自動車と電気式ハイブリッド自動車の普及に伴いの感電保護性能試験と、2003年から実施している歩行者頭部保護性能試験に加えて歩行者脚部保護性能試験を導入。「5★(ファイブスター)」を取得した車種や軽自動車の中で評価が高かった車種をたたえる表彰制度「新・安全性能総合評価ファイブスター賞」も創設した。
2011年度自動車アセスメントの試験対象車種は電気自動車(1車種)、軽自動車(2車種)、乗用車(10車種)、ワンボックス(1車種)の計14車種。
その結果、感電保護性能試験では該当する3車種(日産 リーフ、レクサス CT200h、トヨタ プリウスα)が全ての要件に適合。歩行者脚部保護性能試験については13車種が最高のレベル4の評価を獲得。「新・安全性能総合評価」については「レクサスCT200h」「日産エルグランド」「スバルレガシィ」がファイブスターを獲得した。
試験対象車種や車種ごとの評価、試験動画などはNASVA公式サイトで確認することができる。