神田明神(千代田区外神田2)が8月16日・17日、「巫女(みこ)さん入門講座」を開く。
若い女性に日本の伝統や文化に触れてもらい、神社に対する造詣を深め、日本女性としての豊かな情操を養成することを目的に毎夏開催している同講座。神田明神監修の下、同講座が書籍化され、2008年に「巫女さん入門 初級編」が、2011年には「巫女さん作法入門」(以上、朝日新聞出版)が、それぞれ出版されている。
講座は今年、初級編が8回目、中級編が3回目を迎える。
初級編(16日)では、白衣・はかまの着装指導に始まり、講義、資料館見学、神社教養、大祓詞(おおはらえのことば)の解説と奏上・正座行儀作法のほか本格的な神前挙式の見学を行い、正式参拝を行った後、修了証を授与する。
一方、中級編(17日)は初級編の課程を修了した未婚女性を対象に、白衣・袴の着用、大祓詞奏上と正式参拝、神社神道概論の講義、巫女舞(豊栄舞)の練習、神道の心・もてなしの心についての講話、江戸千家宗家指導による茶道実習などを行う。
毎回、定員を超える参加希望者が集まるという同講座。神田明神広報担当者によると巫女装束に憧れて参加する受講者のほか、帰国子女が外国人の友人に日本文化を紹介できるよう勉強するために受講する人多いという。「見かけより厳しい講義内容のため、そこに驚く方もいらっしゃる」とも。
受講資格や受講料、申し込み方法などは神田明神公式サイトで確認できる。受け付けは7月31日まで。応募多数の場合は抽選。