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秋葉原で14年、「シャッツキステ」閉館へ 新コロナの「危険にさらせない」

「私設図書館 シャッツキステ」公式ツイッターから

「私設図書館 シャッツキステ」公式ツイッターから

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 「私設図書館 シャッツキステ」(千代田区外神田6)が6月24日、今冬閉館することを明らかにした。

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 2006(平成18)年3月、秋葉原にオープンした「シャッツキステ」。2009(平成21)年5月、現在の地に場所を移してリニューアル。「シャッツキステ」=ドイツ語で「宝箱」という意味にちなみ、来館者に「ドキドキするもの、ワクワクするもの」を提供するのを目的に運営してきた。館内では、黒のロングスカートと白いエプロンを身に着けたクラシカルなメイドたちが給仕する紅茶を飲みながら、くつろぐことができた。

 同館総メイド長のエリスさんによると、5月初旬までは「なんとか今を乗り越えよう」と努めてきたが、その後発表された「新しい生活様式」は「多くの方になるべく抑えた価格でサービスを提供する」「良い人材にいてもらえるよう雇用条件をできるだけ良くする」「企画、節約、効率化で少しずつ貯蓄をしていく」という同館の方針では対応できないため、閉館を決めたという。

 最大の理由として、エリスさんは「ステイホームが推奨される中で店舗を継続させるためにお客さまやメイドたちに来館や勤務をお願いしなければらない=危険にさらすことを考えなければならないことに耐えられない」「医療や社会インフラを支えてくださっている方々、さまざまな方が援助を必要としている中で、『継続のために助けてほしい』とお客さまに呼び掛けるのも心苦しい」とも。

 閉館時期は、新型コロナウイルスの状況と、毎月の赤字額、メイドたちの次のステップの決まり具合などにより調整し、12月~来年3月15日を予定。状況によっては閉館日が大幅に早まる可能性もある。閉館後もツイッターやウェブストアなどウェブ上のものは残す予定。

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